美容師の憂鬱

美容師の憂鬱

ではこのようにセルフケアが定着してきた現象について、プロである美容師の皆さんはどの様に思っているでしょうか。その美容師の考え方や立場にもよると思うのですが、多くの美容師たちはせっかく自分が仕上げた髪に対してお客さんが次回の来店までに色々と自己流のセルフケアを行う事に対して「勝手にいじられた」というような感覚になるのではないでしょうか。即にまだデビュー間もない美容師であるならば、自分のやり方が気に入らなかったのか、と落ち込んでしまうケースもあるかもしれません。またセルフケアをしているお客さん達のやり方がすべて良い結果になっているとは限りません。むしろ自己流のヘアケアでダメージを招いてしまっているケースもありますよね。来店した時に、明らかにお客さんのセルフケアによるダメージだ、と気付いた場合には、美容師とてはなんともむなしい気持ちになってしまうのではないでしょうか。多くの美容師たちは、その時にベストなケアは勿論ですが、長期的に見てお客さんの髪の毛にたいしてどのようにアプローチしたら良いか、という事を念頭に置いてケアをするものです。それなのに美容室に来るタイミングの間で、それが台無しになってしまう、というのは美容師にとってはショックな事だと想像できます。インターネットで簡単に美容室の検索ができるようになったことは、個々の美容室の格差を広げる事の原因となってきたように思われます。たとえばストレートパーマが流行ったとしたら、人々はインターネットでどこの美容室なら質の良いストレートパーマを扱っているか、という事を検索します。そしてその美容室でやっているかどうか、という事だけではなく、その美容室のストレートパーマは評判が良いか、という事まで検索可能なわけです。ですからそこで良い口コミを得ている美容室ならば、あっという間にお客さんが集まります。そしてそれに満足したお客さんたちが、さらなるお客さんたちを呼び込む可能性が広がります。ですがその評価を得なかった美容室、またはお客さんが望むメニューを扱っていない美容室、というのは、その時点でお客さんには対象外とされてしまいます。そうなるとお客の人数も増えないのでますます良い技術を提供するためにかける経費を稼ぐことが難しくなってくる、という悪循環に落ち居てしまうでしょう。そうやって美容室間の格差がどんどんと広がっていくように思われます。かつてインターネットが無かった時代では、そういう競争はせめて同じ地区内での評判でしかなかったものが、今では離れた地域でもそういう評判があっという間に広がってしまうんですよね。八潮 美容院